お互い告白したいことがある、それを今日こそ告白するぞ!というシナリオです。
がんばって告白しよう!
プレイ人数:2人
リミット:3サイクル
シナリオタイプ:対立型
ワールドセッティング:本当は怖い現代日本
使用ルールブック:インセイン
傾向:多分ホラー要素はなし。個人的にはギャグシナリオだと思ってます。
狂気:6枚
シナリオの展開によって、キャラクターのロストが発生する可能性あり。
シナリオ専用シーン表あり
あなた達は、今日は二人で出掛けることになっている。
しかし今日はいつものデートとは違う。
あなた達はそれぞれ、相手にとあることを告白しようとしている。
果たしてそれをうまく告げることができるだろうか?
あなたはただの人間だ。あなたはPC2が人ではないことを知っている。
あなたの使命は「PC2が人ではないことを知っているとPC2に告白をする」ことだ。
あなたは宇宙人だ。
あなたの使命は「PC1に実は自分は宇宙人であると告白する」ことだ。
※導入に「デート」とあるが、PC二人の関係は友人関係でもよい。勿論同性の恋仲でも構わない。連れ立って楽しく遊ぶならそれはデートだ!
あなた達は、今日は二人で出掛けることになっている。
しかし今日はいつものデートとは違う。
あなた達はそれぞれ、相手にとあることを告白しようとしている。
果たしてそれをうまく告げることができるだろうか?
ドキドキしながら待ち合わせ場所に着いたところ、ふらふら歩いてた通行人とぶつかり、荷物を落としてしまった!
お互い荷物を拾っている中、相手の荷物で不審なものが目に入る。
「え、それ何?」
思わず聞いてしまうが、自分だって怪しいものを持っている自覚がある。
一旦その場ではなかったことにしたが、やはり気になる。
いやしかし、それにかまっている場合ではない、今日は大事な告白をするのだから!
いろんな意味でドキドキのデートが今始まる!
あなたはただの人間だ。あなたはPC2が人ではないことを知っている。
あなたの使命は「PC2が人ではないことを知っているとPC2に告白をする」ことだ。
秘密
あなたはPC2が人ではないと知っている。本人がそうと言ったわけでもないし、そういった姿を見た記憶もないのに、なぜかあなたは「PC2は人ではない」と理解している。
普通であればそんな相手からは離れるか、どこかに通報してしまうものだが、あなたにはそうしない理由がある。
あなたは昔叶わぬ恋をしたことがある。そしてその恋の相手にPC2がそっくりだ。
諸々の事情で本人ではないことは知っている。しかしあまりに似ている。瓜二つだ。
それゆえに離れがたく、PC2の正体には触れず、PC2と交流をしていた。
今ではPC2とはいい関係を築けているし、過去の恋とは関係なくPC2自体のことも好きだ。
できればPC2と離れたくないと思っているあなたは、PC2とそう簡単に離れられない関係になりたい、つまり結婚したいと思っている。
次のデートで絶対プロポーズをするぞとあなたは決意し、PC2をデートに誘った。
あなたの本当の使命は「PC2にプロポーズし、結婚してもらう」ことだ。
初期所持プライズ:
「掌に収まるサイズの小箱」
中には指輪が入っている。プロポーズといったら指輪だろうと、あなたが用意したものだ。
あとはこれをどのタイミングでPC2に渡すかだ!
クライマックスフェイズ時、PC2のHPを1以下にした状態でこれを使用することで、あなたはプロポーズができる。
HP1以下の状態なら、PC2はきっと頷いてくれるだろう。
※なお、戦闘で敗北すると、勝利者にこのプライズは奪われる可能性がある。
この秘密をPC2が知った場合、PC2は【緊縛】で恐怖判定をすること。
※このシナリオの世界では、同性婚は勿論法律的にも社会的にも許されているので、お互い同性でもOKです。
あなたは宇宙人だ。
あなたの使命は「PC1に実は自分は宇宙人であると告白する」ことだ。
秘密
あなたは遥か彼方の遠い宇宙のとある星からやってきた宇宙人だ。
実はあなたは母星からの密命で地球の視察に来ていた。観光地として適切か、そういった目的の調査だ。(※)
そしてその調査期間がそろそろ終わるので、あなたはもうすぐ母星に帰ることになる。
ただここで問題なのが、親しい人間であるPC1だ。
あなたはこの星に降り立った時、PC1に宇宙人としての姿を見られている。
これをごまかすため、PC1の記憶に強烈に残っている人物に即座に化け、またPC1の記憶も少しいじった。
しかし記憶の改ざんも完璧ではない。いつ思い出して下手なことを言われても対処できるよう、あなたはずっとPC1の近くにいた。
その結果なんだか親しくなってしまったが、地球人の観察という意味でも有意義ではあった。
そしてこの度、母星に帰るにあたり、母星から完璧に記憶を消去するための機械を送ってもらった。
あなたはこれを使って、PC1の記憶を消そうと考えている。
折りしもPC1からのデートの誘いがあった。これで最後にしようとあなたは決意する。
あなたの本当の使命は「PC1の記憶を消去した上で、母星に帰る」ことだ。
※視察の目的は実はなんでもいいです。シナリオ作成時の想定は「観光地としての適性の見極め」ですが、プレイヤーが望めば「地球侵略の下見」など他の理由に変えてしまっても問題ありません。
初期所持プライズ:
「銃の形をした機械」(★)
これは母星から送られてきた記憶消去装置だ。これを使ってPC1の記憶を消してしまえば、何の憂いもなく母星に帰れる。
あとはどのタイミングでPC1にこの装置を使うかだ!
クライマックスフェイズ時、PC1のHPを1以下にした状態でこれを使用することで、この装置は正常に動作する。
PC1のHPが1以下の状態なら、きっとPC2の記憶も綺麗さっぱり消えるだろう。
※なお、戦闘で敗北すると、勝利者にこのプライズは奪われる可能性がある。
この秘密をPC1が知った場合、PC1は【追跡】で恐怖判定をすること。
狂気カードは下記の6枚を使用。
「疑心暗鬼」「依存」「言葉を失う」「いきすぎた想い」「現実逃避」「闇からの祝福」
※狂気カードについて、改変としてGMが選び直し・追加をしても良い
下記の表をもとに、1D6で決定するか、あるいはプレイヤーが任意で決めても良い。
No | 場所 | 説明 |
---|---|---|
1 | 喫茶店 | よくデートで利用する喫茶店だ。ケーキがとてもおいしい! |
2 | 公園 | イベントなどがよく行われている公園だ。木陰のベンチなどはお話をするのにちょうどいい。 |
3 | 海岸 | いつか海水浴に来た場所だ。今日はトンビに食べ物が取られないよう気をつけよう。 |
4 | 水族館 | 最近話題になってる水族館だ。初めて来たけど、飼育員の一言メモみたいな展示が面白い。 |
5 | お高いレストラン | 奮発してお高いレストランに予約を入れて来てみた。期待通り料理がおいしい! |
6 | いつも行く居酒屋 | よく行く居酒屋で、店員とも顔なじみだ。今日はいつもの席ではなく、半個室の方に通してもらった。 |
このシナリオでは、PC達は相手の持ち物を調査することになる。
その情報を全体に公開した場合、調査したPCが得られた情報がまず公開される。
この時、もう一方のプレイヤーが手番消費なしで調査をすることによって、そのプレイヤーが調査した場合の情報が明かされる。
ただし、この追加調査をした場合、その情報は拡散情報として速やかに公開される。
(持ち物について問いただされ、隠しきれず答えたという扱い)
古い写真
PC1の持ち物。PC2に瓜二つな人物が写っている。しかしPC2にはこんな写真を撮った覚えはない。(PC2のみ調査可能)
なし
PC1向け情報
この写真はかつて自分が恋した相手の写真だ。
普段は自宅に大事に飾ってあるのだが、今日は自身の奮起のために持ってきた。
これをPC2に見られるとあらぬ誤解をされる気がする。
手帳などに挟んでおこう。
PC2向け情報
この写真の雰囲気からして、PC1の大事な人の写真なのだろう。
以前叶わぬ恋をしたという話を聞いた気がする。もしやその相手がこの写真の人物だったのかもしれない。
しかし昔恋した相手の写真を持ち歩くとなると少し異常では?
読めない書類
PC2の持ち物。見たことのない言語が並んでいる書類だ。(PC1のみ調査可能)
なし
PC1向け情報
何が書かれているかPC1はわからないが、一ヶ所だけアラビア数字が並んでいる箇所がある。
それは何かの期間を表していて、その末日が一週間後だということがわかる。
PC2に詳細を聞くと、ジョークで作った書類だから何も関係ないとごまかされてしまう。怪しい。
PC2向け情報
これは地球に滞在するためのビザのコピーだ。
期限は一週間後。それまでにPC1に告白しなければ。というか今日するぞ!
指輪
PC1の持ち物。その指輪をPC1がつけているのをPC2は見たことがない。(PC2のみ調査可能)
PC2
愛(PC2のみ)
PC1向け情報
指輪を探している時に、とある店で見つけたもの。
なぜかひと目見て目が離せず、店員に勧められるまま購入してしまった。
店員いわく、「この石には特殊なおまじないがかかってて、この指輪でプロポーズすると、絶対にOKしてもらえるんですよ」とのこと。
今思えば、どうしてそんな胡散臭いものを買ってしまったんだろうかと思ってしまったが、しかし精々婚約指輪だ。
結婚指輪の時はきちんとした店で、二人で選んだものを買おう。
PC2向け情報(★)
PC1が持っている指輪、そこにはめられた石にPC2は見覚えがある。
あれはどこかの星で作られた、超小型好感度調整装置だ。
もしあの指輪をプロポーズにでも使えば、相手がPC1にマイナスの感情を持っていない限りは頷いてしまうだろう。
そんな宇宙的アイテムをPC1は一体どこで手に入れたんだ!?
というかあの指輪、一体誰に渡すつもりなんだ!?
オカルト雑誌(★)
PC2の持ち物。有名なオカルト雑誌だ。最新号は宇宙人特集とある。(PC1のみ調査可能)
なし
宇宙人達は虎視眈々と地球を狙っている!
そのため、宇宙人は地球人に化けて地球を偵察しているのだ!
ということが書かれている。
また、宇宙人が持つアイテムというものがいくつか紹介されている。
HO【記憶操作装置】【好感度調整装置】追加
この追加ハンドアウトはどちらのPCがどちらを調査してもよい。
記憶操作装置(★)
オカルト雑誌に載っていた宇宙人の持つアイテム。
挿絵では不思議な光沢を持つおもちゃの銃のような見た目になっている。
なし
宇宙(PC1のみ)
文字通り、記憶を操作できる、改ざんできる装置だ。
これさえあれば、不都合な記憶を消したり、或いは自分に都合のいい記憶を誰かに植え付けることができるとのことだ。
ただ、記憶の操作は完璧というわけではない。
何らかの強い感情、特に愛の感情はこういった装置の効果を半減させてしまうことがある。
これを獲得した場合、自身の持つプライズの効果を増幅することができる。
クライマックスフェイズで、ダメージボーナス1d3を得られる。
ただし、相手との間にプラスの感情が結ばれていた場合、このダメージボーナスは1d2となる。
なお、これ単体のみの使用の場合は、技術技能に成功することで相手との間に何らかの感情を結ぶことができる。
これはフェイズに関係なく行える。
好感度調整装置(★)
オカルト雑誌に載っていた宇宙人の持つアイテム。
挿絵では怪しく輝く宝石がついているペンダントのような見た目になっている。
なし
宇宙(全員)
文字通り、好感度を調整できる装置とのことだ。
これを使えば、大体の相手が自分を好きになってくれるため、言うことを聞かせやすくなるとかなんとか。
ただ、そもそもの好感度がマイナスであった場合、効き目はイマイチになってしまうらしい。
これを獲得した場合、自身の持つプライズの効果を増幅することができる。
クライマックスフェイズで、ダメージボーナス1d3を得られる。
ただし、相手との間にマイナスの感情が結ばれている場合、このダメージボーナスは1d2となる。
なお、これ単体のみの使用の場合は、知覚技能に成功することで相手とプラスの感情を結ぶことができる。
これはフェイズに関係なく行える。
以下にあげる★マークのついたHOが三つ以上場に公開されている時に2サイクル後に挿入。なお、秘匿でプレイヤーが抱えたままの場合は公開しているとはみなされない。
・PC2
・オカルト雑誌
・指輪(PC2が調査した場合)
・記憶操作装置
・好感度調整装置
あなた達がデートを楽しんでいると、一人の警官のような人物が現れる。
警官のような制服っぽいものを身にまとったその人物は、顔が人間ではない。
肌の色が銀色で、目は異様に大きく、白目がない。
どう見ても宇宙人だ!!
その宇宙人がこう叫ぶ。
「おいそこのお前! ビザが切れているだろう! 不法滞在は強制送還だ!!」
そして、あなた達に襲いかかってくる!
名前:連勤明けの宇宙警察官
脅威度:1
属性:怪異
生命力:1
戦闘時のプロット:6
好奇心:知識
特技:拷問、破壊、埋葬、人類学、宇宙
基本攻撃:宇宙
アビリティ:なし
備考:連勤明けのためボロボロだ。冒頭で二人にぶつかった通行人も実はこいつだ。PC2が落としたビザの期限を見間違えて追っかけてきた。
地球滞在ビザ
その名の通り、地球に滞在するためのビザだ。
まだ期限切れではないはずだが、あの宇宙人は何か早とちりをしていたようだ。
PC2はあとで母星経由で抗議をしようと思うだろう。
デートも終盤だ。
そろそろ、あの話題を切り出すチャンスかもしれない。
「実は話したいことが……」
お互い同時にそれを口にする。
相手も何か話したいことがあるらしい。いや、言うのは自分が先だ!
さっきは変なのに絡まれた。
なんだか変な空気だが、いや、だからこそ、今これを言うべきだろう。
「実は話したいことが……」
お互い同時に口を開く。
相手も何か話したいことがあるらしい。
それはそうだろう。
いやだがしかし、先に自分に話をさせてもらえないだろうか!?
戦闘終了条件:いずれかのPCのHPが1以下になる
どちらかのPCのHPが1以下になった時点で、HPが多い方が勝者となる。
どちらが勝利したかで、以下のエンディング分岐をします。
勝利者PC1:エンドA
勝利者PC2:エンドB
事故があって同じタイミングでHP1になった場合、その時手番だった方が勝者としてください
※HP1の時にプレイヤーが鎮痛剤の使用を希望した場合は、GM裁量で使用していいか決めてください。
PC1が勝利した場合。
プロポーズをして、指輪を渡すと、PC2は指輪についている石こと超小型好感度調整装置の影響を受け、「結婚してもうちょっとこの星にいるのもいいかな」と思い、プロポーズをOKしてしまう。
母星にそのことを報告したおかげで、ビザが延長され、滞在期間の問題も解決したので、二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
PC2が勝利した場合。
記憶消去装置を使い、なんとかPC1からPC2に関する記憶を削除することに成功した。
あとは細かいチャット履歴や画像データなどが残っているが、その辺は他の便利道具で一瞬で片付けられる。
これでPC2は安心して母星に帰ることができるというものだ。
PC1よ、幸せになってくれ。
そう思いながら、PC2はPC1をその場に置いて行ってしまうのだった。
※PC2は今後他のシナリオに行けないロスト状態にしてもいいし、しなくてもいいです。そこは自由。
濁流した時にこのエンディングを使用してください。
突如あなた達の頭上に影がさす。
見上げると、そこにはUFOが!
そしてそのUFOから光の輪が降ってきて、PC2が浮き上がっていってしまう。
PC1が呆然としている間に、PC2はUFOに吸い上げられ、そしてPC2を格納したUFOは、どこかへ飛び去っていってしまった。
質問をクリックしたら答えが出てきます。言ってもざっくりとした回答なので、個別で「ここわからん」「こここうした方が良くないか?」とかあれば、GM裁量でいいようにしてください。
クロバショウ(twitter)/黒葉クロモジ(twitter)
(名前が二つありますが、同一人物です)
GoogleForm
マシュマロ
以下のことは守ってもらう、あるいはあらかじめご了承ください。
お遊びで作ったサイトなので、なんか細かい問題とかレイアウト崩れとか起こっても対応はできません。いざとなったらソース見てくれ。
Kaisei Decol
特に意味はないあとがき
お話がふわふわしてるからシナリオどうしても作れないタイプの人間だから、これまで出した本とかをもとにしたらシナリオが作れるのでは?というアイデアをもとに組み立てたところ、大体基本的なところを一晩で作ってしまったやつです。
そう、つまりこの話には原作があるんですね。過去最も自分史上頭おかしい発想とあらすじで、身内にはなんか好評な本があるんですが、それの要素を絞り出して組み替えた結果こういうシナリオになりました。
一晩で基本的なところ作って、あとはチマチマ試行錯誤して各所煮詰めたやつなので、面白く遊べたら↑の質問先に「面白かったよ」って投げてくれたら嬉しいな。